2009年02月28日
我が家は猫に助けられました
我が家にはむぎと名づけられたオス猫がいる。
実は去年の夏、この猫に我が家は助けられた。
7月のある夜中、物音に気づき私は眼をさましました。
我が家は毎晩、キッチンの明かりはつけっぱなしで眠る。
そのキッチンでパチッ、ともカサカサともいう音がした。
真夜中の音にしては奇妙であまり聞きなれないものであった。
フッと何気なく目が覚めた私は、「またあの野郎・・・」とトッサに思い飛び起きた。
と、いうのはむぎはみんなが寝静まった頃、キッチンのシンクの中にある生ゴミを銜えて、床でゴソゴソとムシャムシャという音をだして食い散らかすのだ。その日の朝のキッチンはその散らかされたモノで大変なことになっているのだ。
私は、そのつど、むぎを鷲づかみにしておしりを何度も叩き、こいつが歯を剥き出しにしようものなら、さらに容赦なくしりを叩いていた。
そんな事が何度かあったので、目が覚めた瞬間、「むぎっ」と怒鳴りながらキッチンに向かった・・・。
ところが、むぎの姿はそこにはなかった。
そのかわり、キッチンには異様な匂いが漂っている。
コンロを見ると、小ナベが火にかけられたまま、パチッ、パチッと何かを飛ばしている。
何が起きているのかわからないまま、近づいてみるとカラッカラになった小ナベの中にたまごが4個ほぼ真黒に
なっていて、ナベ底も黒くなっていた。
慌てて火をとめたが、しばらくパチッ、パチッと真っ黒になった身をつけた殻がとびはねていた。
!? !? !? 。 ・・・・・・・。
血の気が引けて・・・、 足が震えていた・・・、
しばらくして、小ナベをシンクで水につけ、やっと周りを見回す余裕が出てきた。
天井、壁、床にかなりのゆでたまごの成りの果ての身つき殻がはりついていた。
むぎが食い散らかすよりも広範囲でしかも、臭い。
真夜中に猫がゆでたまごなど調理しない・・・。これは18才の息子のしわざであった。
「この野郎」と思ったが、「ハッ!」と、怒りは瞬間おさまった。
このとき、私はあることに気づかされた・・・。
高校を卒業したばかりの息子は貯金したいと居酒屋とコンビニでバイトをしていて、ここ最近、ゆでたまごをつくって食べていた。いつもは日中の行為だが、バイトが終わった深夜、腹ごしらえのためゆでたまごをつくったのだろう。
でも、息子はすでにイビキをかいて寝ていた。私以外は誰も気づいていない。
私は、この状況を携帯写メにおさめ片付けた。何事もなかったように拭き取り、風を通し・・・。
すべてが終わって、外でタバコを一服していると「ミャォ~」とむぎが夜中の散歩から帰ってきて、私に声をかけた。
しばらく見つめ合って・・・思わずむぎを抱いて私は泣いてしまった。
「ごめんなぁ・・」、「ありがとうなぁ・・」、「・・・・・」
あの時、私が気付いたことは、
大事にいたらず、家族が全員生きていたこと。息子がナベに火をつけて寝てしまったことは朝、起きてから今後、気をつけろよ。同じ事は二度としてはいけないことを、しっかりと教えれば教えれば良い。
そして、
むぎに家族が助けられた。
ということだ。
むぎを道路の中央分離帯で拾ったのは、ちょうど一年前である。まだ、生後一か月ほど・・・。
4車線道路の中央分離帯で子猫がこれからも無事でいられるはずがない、と思いユータンして捕まえたのだった。
その、お礼なのかな・・・・。
いまでも、たまに悪さをして相変らず叱られるむぎだが、
家族の一員として加わって、今年の7月には満2年を迎える。
この事件の3ヶ月後の10月に今度はメスの子猫を拾った。その出会いは偶然というか・・、むぎがらみである。
詳しくは、次回にお話しします。

当店ホームページ http://www8.ocn.ne.jp/~keystone/
実は去年の夏、この猫に我が家は助けられた。
7月のある夜中、物音に気づき私は眼をさましました。
我が家は毎晩、キッチンの明かりはつけっぱなしで眠る。
そのキッチンでパチッ、ともカサカサともいう音がした。
真夜中の音にしては奇妙であまり聞きなれないものであった。
フッと何気なく目が覚めた私は、「またあの野郎・・・」とトッサに思い飛び起きた。
と、いうのはむぎはみんなが寝静まった頃、キッチンのシンクの中にある生ゴミを銜えて、床でゴソゴソとムシャムシャという音をだして食い散らかすのだ。その日の朝のキッチンはその散らかされたモノで大変なことになっているのだ。
私は、そのつど、むぎを鷲づかみにしておしりを何度も叩き、こいつが歯を剥き出しにしようものなら、さらに容赦なくしりを叩いていた。
そんな事が何度かあったので、目が覚めた瞬間、「むぎっ」と怒鳴りながらキッチンに向かった・・・。
ところが、むぎの姿はそこにはなかった。
そのかわり、キッチンには異様な匂いが漂っている。
コンロを見ると、小ナベが火にかけられたまま、パチッ、パチッと何かを飛ばしている。
何が起きているのかわからないまま、近づいてみるとカラッカラになった小ナベの中にたまごが4個ほぼ真黒に
なっていて、ナベ底も黒くなっていた。
慌てて火をとめたが、しばらくパチッ、パチッと真っ黒になった身をつけた殻がとびはねていた。
!? !? !? 。 ・・・・・・・。
血の気が引けて・・・、 足が震えていた・・・、
しばらくして、小ナベをシンクで水につけ、やっと周りを見回す余裕が出てきた。
天井、壁、床にかなりのゆでたまごの成りの果ての身つき殻がはりついていた。
むぎが食い散らかすよりも広範囲でしかも、臭い。
真夜中に猫がゆでたまごなど調理しない・・・。これは18才の息子のしわざであった。
「この野郎」と思ったが、「ハッ!」と、怒りは瞬間おさまった。
このとき、私はあることに気づかされた・・・。
高校を卒業したばかりの息子は貯金したいと居酒屋とコンビニでバイトをしていて、ここ最近、ゆでたまごをつくって食べていた。いつもは日中の行為だが、バイトが終わった深夜、腹ごしらえのためゆでたまごをつくったのだろう。
でも、息子はすでにイビキをかいて寝ていた。私以外は誰も気づいていない。
私は、この状況を携帯写メにおさめ片付けた。何事もなかったように拭き取り、風を通し・・・。
すべてが終わって、外でタバコを一服していると「ミャォ~」とむぎが夜中の散歩から帰ってきて、私に声をかけた。
しばらく見つめ合って・・・思わずむぎを抱いて私は泣いてしまった。
「ごめんなぁ・・」、「ありがとうなぁ・・」、「・・・・・」
あの時、私が気付いたことは、
大事にいたらず、家族が全員生きていたこと。息子がナベに火をつけて寝てしまったことは朝、起きてから今後、気をつけろよ。同じ事は二度としてはいけないことを、しっかりと教えれば教えれば良い。
そして、
むぎに家族が助けられた。
ということだ。
むぎを道路の中央分離帯で拾ったのは、ちょうど一年前である。まだ、生後一か月ほど・・・。
4車線道路の中央分離帯で子猫がこれからも無事でいられるはずがない、と思いユータンして捕まえたのだった。
その、お礼なのかな・・・・。
いまでも、たまに悪さをして相変らず叱られるむぎだが、
家族の一員として加わって、今年の7月には満2年を迎える。
この事件の3ヶ月後の10月に今度はメスの子猫を拾った。その出会いは偶然というか・・、むぎがらみである。
詳しくは、次回にお話しします。
当店ホームページ http://www8.ocn.ne.jp/~keystone/
Posted by h.キーストン at 00:34│Comments(0)
│むぎとごま